株式会社銀蔵 香坂伸治社長 その1
株式会社銀蔵 香坂伸治社長 その1
香坂 伸治社長(略歴)
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大学卒業後、日本マクドナルド株式会社に入社し、1999 年よりアメリカ駐在員として日本所有店舗の統括を担当。その後、米マクドナルドへ異動、2006 年に退職。あの行列で有名なクリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパンの代表取締役を経て、現在は株式会社「銀蔵」の代表取締役に就任。
安藤:今回はお忙しい中、ありがとうございます。早速ですが、全くの異業種からリサイクル業界への転身ですね。
香坂社長:そうですね。リサイクル業界の前はマクドナルド、クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパンに勤めていました。
安藤:前々職の日本マクドナルド株式会社にお勤めのとき、アメリカに4 年間いらっしゃったそうですが、やはり、元々英語は堪能だったんですか?
香坂社長:いえいえ、全然堪能じゃなかったです。日本マクドナルドの米駐在員となる前に、会社からTOEIC の試験を受けさせてもらったんですが、そのときのスコアは240 点でした。990 点満点で4択のテストですから、ほぼ解ってないってことですね(笑)。
安藤:それじゃぁ生活とかも大変だったんじゃないですか?
香坂社長:そうですね、ですから最初の半年間は失敗も多かったですし、苦労も沢山しました。でも、「人を育てたい」、「相手に伝えたい」と言う気持ちを強く持っていたので、英語の伸び幅も高かったと思いますね。
安藤:マクドナルドに入られて、アメリカに行きたいという気持ちは、元々あったんですか?
香坂社長:ありましたね。ただ、その気持ちを強く、確かにしたのは、シカゴのオークブルックにあるマクドナルドの本社へ行ったことですね。当時、マクドナルドでは、中間管理職(店長)以上になると、スーパーバイザーコースの研修を2週間程受けることになっていたんです。初めてアメリカへ行って…衝撃でした。すごく広大な土地に大きなキャンパス(ハンバーガー大学)、これほど大きな会社に勤めているんだと言う実感。それで、折角マクドナルドに勤めているんだから、こういうところで働いてみたいという思いが高まり、日本に帰ってすぐにアメリカの駐在員の公募に応募しました。
まぁ、その時は、ダメだったんですけども、一年後にチャンスが巡ってきました。
安藤:駐在員になるのに必要なものは英語力ではなかったということですね(笑)
香坂社長:みたいですね(笑)。結局ね、英語がしゃべれるだけでは通用しない。それよりも、マネジメント能力の高い人が求められているんだと思います。
安藤:その後、クリスピー・クリーム・ドーナツの社長に就任されたわけですが、その経緯というのはどういったものだったのですか?アメリカで、ドーナツは食べられましたか?
香坂社長:2001 年頃ですが、当時 クリスピー・クリーム・ドーナツの新しいお店が、近所にオープンしたんですね。開店当社はものすごい行列が出来ていて、2~3ヶ月は買いにいかなかったんですが、落ち着いた頃、買いに行くと、並んでいたらタダでくれたんです。それで初めて食べた瞬間に感動してしまって、「こんな上手いものは食ったことがない」って(笑)
安藤:タダで配っていたのですか。
香坂社長:えぇ、日本でもそうじゃないですか、同じようにやらしていましたから。 それと、丁度その頃、元ファーストリテイリング(ユニクロ)の副社長、現リヴァンプ代表の澤田さんと出会う機会があり、ビジネスの本質について話をさせていただきました。共感を覚えましたね。それで日本に帰国したあと、2006 年の1 月頃かな、新聞報道で、ロッテとリヴァンプが組んで、クリスクリームピードーナツを日本に上陸させると聞いて「あぁ、ついに来たか」と、その時は他人事でしたね(笑)。
安藤:そうなんですか、それじゃぁ、そのとき香坂さんは日本に居らして…
香坂社長:えぇ。それで、2、3ヶ月後に「一緒にやらないか?」という話を澤田さんから頂いたんです。
安藤:そのとき、迷いはなかったんですか?
香坂社長:迷いというか…周りには心配されましたけどね。でも、僕はあの時、初めて食べた味を覚えていて、「ドーナツじゃない、全く新しい食べ物だな」と思った感覚…
安藤:「感」みたいなものですか?
香坂社長:そう、「感」みたいなものがあったんでしょうね。ドーナツじゃなく、これは全く新しい文化だと思いました。アメリカの文化、アメリカらしい食べ物というようなものを感じていたんですね。これは絶対面白いぞ、と。 それに、失敗して後悔するよりも、やって後悔するほうがいいと思うんですよ。やっとき
ゃよかったなぁーと思うのはイヤだという気持ちのほうが勝ったんですね。
安藤:実際行列がすごいですよね。何故、あんなに行列が出来るんでしょう
香坂社長:味と、エンターテイメント性でしょうね。目の前で作られていって、揚げたて、出来たてのドーナツを1 個、必ずお客さまにプレゼントするというコンセプトが受け入れられたと言うか、衝撃だったというか。
安藤:アメリカでも一緒ですか
香坂社長:一緒です。基本的に同じですね
安藤:日本らしさと言うものは、何か考えられたりしたんですか?
香坂社長:いや、日本らしさは考えたらダメだと思いました。箱もね、大きな箱なんですけど、日本では、地下鉄とか街中で持って歩くのに邪魔じゃないかと、言われたりもしたんですけども、「いや、あれをやらなきゃダメだ」と思いました。
安藤:徹底的にアメリカの文化?
香坂社長:そうです。味もね、甘すぎるから日本流に味を変えなきゃいけないと言われたですが、それは絶対にやらないと、要は、一旦全部それをそのままやってみて、お客様に意見を聞いて、受け入れられなければ、その時味を変えればいいと思うんです。 実際、チョコレートなんですが、あれは甘すぎるという意見が出てきましたので変えましたよ、ちょっとビターに、食べやすくね。
安藤:大阪にも出来ますが、また行列になるでしょうね
香坂社長:いい場所にできますよね。にぎわうといいですね。
安藤:それで、クリスピー・クリーム・ドーナツを大成功させて、そこから、リサイクル業界に入られたわけですが、そこにはどういう経緯があったんですか?
香坂社長:元々、飲食の海外ブランドを自分で持ってくるという仕事が出来ないかなと、思っていたのですが、一緒に組もうと思っていた会社がリーマンショックの影響で、投資が苦しくなり話が立ち消えになってしまったんです。ちょうどその時期に「銀蔵」のお話を頂き、自分でブランドリサイクルについていろいろ調べました。ブランド品は女性が好きだし、リサイクルの業界もそれなりに伸びるだろうし、面白いな、と思ってお引き受けしました。
その2へつづく。。。
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